
分離そして統合
みどりんです。
あなたは根源なる一つの源から分離しました。
分離はあなたに欠乏感を生じさせました。
常に何かに欠ける思いがあなたに不安感を感じさせます。
あなたは源から分離したとたん、永い永い不安感との付き合いが
始まったわけです。
不安なあなたは身を守る必要を感じます。
自分を家族を守らなければならないと思います。
守るとは、孤立するという事です。
あなたが自分のまわりに築いた壁は、あなたを他人から孤立させることとなります。
すなわち、あなたの自分を守ろうとする思いはあなたをさらなる分離へと導き、ますます強くなる分離感により、さらに防衛本能が強化され続けます。
「自分を守るぞ」と決めた瞬間、あなたはその守るべき相手である敵を瞬時に作り出します。
あなたの五感を通じて入ってくる情報は、全て自分にとって安全かどうか判断され、自動的に振り分けられます。
あなたの目に入る全てを、自分にとって都合の良いものかどうかを、一つ一つ分類して仕分けしていくわけです。
自分にとって都合のいい情報は取り入れ、都合の悪い事を言う人を排除します。
あなたにとって好都合の宗教があると、その教えを信じ、あなたの観念を強化しますが、宗教の教義に反するものを断固拒否します。
あなたの信じる教義によって善人と悪人を生み出し、敵を生み出します。
すると自ら生み出した敵から自分を守らなければならなくなり、守るためにさらに仲間との結束を強くする代わりに、その結束の強さに比例して敵の勢力も同じだけ強くなる事になかなか気付けません。
これが、宗教戦争の発生するメカニズムです。
あなたの正義感が生み出したルールを、他人がその枠からはみ出さないようにコントロールしようとしだします。
あなたは源から分離した瞬間から、営々と長い時間をかけ、これまで一貫して不安感を土台とした観念を、 思想体系を、文明を築きあげ続けてきました。
今あなたのまわりにある全ては、不安や恐れをその基礎として創り続けられたことを認識していただければと思います。
それと、あなたが自分だと信じて疑うことのない自我は、あなたが、自分は有限であるという立場から構築されたものであるということを自覚していただきたいのです。
今、人類は無限なる源へと帰り始めました。
「分離から統合」へとその流れを変え始めました。
人類を今まで育て続けた防衛本能と恐怖心は、とうとう核兵器という最終兵器を生み出し、その限界点へ至りました。
地球が、そして人類の集合意識がその限界であることを知ったのです。
我々は、有限であるという立場から、無限であるという宇宙意識の立場へようやく反転し始めたようです。
人類全員が帰り着く最終地点です。