
創造主へ
みどりんです。
ある時、あなたは思いつきました。
体験したい事を体験してみたいという夢です。
そして体験の場として、この宇宙空間を創造しました。
それが今、あなたが宇宙としてとらえているこの世界です。
そして3次元空間に、あなたが綿密に設計したシナリオを投射し始めました。
そしてあなたはそのホログラフィックな映像の世界をのぞき込むための観察体験装置として、高性能リモコンである肉体を開発しました。
そして今やあなたはその夢そのものに没頭し、肉体と一体化しています。
夢を完成させ、その夢の住人になるやいなや、その夢の中でまた新たな現実を創造していきました。
ずっと、今もそのパターンを我々は際限なく繰り返し続けているわけです。
夢を持ち、その夢を実現させ、夢の住人になろうと躍起になっているあなたは、今もなお日常生活を創造し続けています。
マネーゲームを創造し、マネーゲームのおもしろさをこれまで堪能し尽くしました。
この世は諸行無常、全ての形あるものは壊れて行く運命にあります。
我々が精魂込めて、築き上げてきたこの経済社会も、その例外ではありません。
せっかく築き上げてきたこの不自由きわまりない経済システムも残念なら崩れ去る他はありません。
私たちはこれから不自由さの時代に終わりを告げ、自由を満喫する空間の中へ放り込まれて行きます。
全ての思いには作用があり、そしてその結果としての反作用があります。
あなたがかつて真の自由空間で夢見た「一度不自由さを思いっきり体験してみたい」という願いによって創り上げてきたこの3次元の不自由空間も、残念ならあなたの出した思いの反作用として、元の自由空間へと反転して行くでしょう。
何人もこの流れに逆らうことはできません。
この現実を現実とする夢から覚めていきます。
自分自身である自由さの感性を取り戻すには、一度不自由さを体験しつくす以外にないのです。
あなたは思い通りに「思い通りにならない」環境を生み出し、その環境の中へ自らのめり込んでいきました。
あなたは自分の夢を描き、自らの夢の中に今、没頭しております。
どうか今、自分こそが創造主であったことを思い出して下さい。
元々創造主であるあなたが創造主に戻るのは簡単です。
今あなたが触れている環境、今あなたの目に映る全ての映像、あなたの体験するあらゆる香りや感触、その全てを生み出したのは自分であったという考え方を受け入れた人が創造主です。
この考えを受け入れたとたんに覚醒が起こり始めます。
新人類の意識です。
頑張って、努力して、その結果として神へと成長して行くのではありません。
あなたが神を作ったのです。
ちっぽけな自分と思っているあなたを救ってもらうために・・・。
あなたの描き出した、この現実という夢は、反作用という宇宙の摂理によってやがて醒めてしまいます。
自分の作った宇宙の中で、あなたに体験不可能なことなどあるはずがありません。
この宇宙を造ったのは自分だったという認識を得たあなたにとって、もはや不可能なことはなくなります。
我々は今、マネーゲームという夢を描き、その夢の中で夢中で遊んでいます。
自分で創造した夢そのものに騙されてしまっているのです。
あなたの描いた夢の中の登場人物に「どうすれば良いだろうか」と意見を求めることに何の意味もありません。
「未来はこれからどうなるのでしょうか? 日本の行く末はどうなるのでしょう? これからの経済はどうなるのでしょう?
そして社会は? 人々の暮らしむきは?」、私達はこんな疑問を何の違和感もなく長い間発し続けてきました。
そんな疑問を自分が創造した脇役に、尋ね続けてきたわけです。
自分の創った世界のことをどうして人に尋ねるのでしょう。
この現実は自分の描いた夢であるという事を受け入れている人に、未来に対する不安が起きてくるでしょうか?
外に他人がいる、という幻想の世界から目覚めた人に、もう不安という
言葉の概念はありません。
もう一度言いますが、我々が創造主に戻るのは簡単です。
この世界が、この環境が、この状態が、自分の創造の結果であるという単純な考え方を受け入れることです。
すぐに我々は人に尋ねたくなります。
人に質問をするとは、「私が創ったわけではない」と主張していることと同じです。
そんな自己責任放棄的発言をしている自分に気付いていて下さい。
他人に質問を発する前に、その質問が自分のどんな考え方から出てきたものであるのか、その源を見つめてみて下さい。
あなたが創り上げた夢の世界にフォーカスするのではなく、世界を創造した真実の自分に焦点を当てて下さい。
「この世界は自分の考え方の反映である」という真実に気づいた人は、もはや未来に対する不安という概念が、その人の想念の中に止まる事が出来なくなってきます。
あなたの信じた事が世界となります。
そんな自分ひとりしかいない宇宙の中で、自由に発想し、あなたを体験して下さい。
我々はよく「人生うまくいっていない」と判断します。
「うまくいっていない」と判断したとき、即座に思い出して下さい。
ここは私が体験したくて想像した夢の世界であることを。
するとどんな出来事であれ、単にそれを体験しようという気になってきます。
「私は今、ここに居てこの出来事を体験しよう」と思うようになってきます。
じたばたしなくなります。
演ずる者から、観察する者へシフトしていきます。
そして今ある体験が、自分にとって気に入らないものであるなら、直ちに作り替えればいいだけのことです。
自分こそが創造する者であることをいつも意識し続けてほしいと思います。